台江地区には歴史ある養殖漁業文化がございます。特に冬を定期休養期とする伝統浅水式サバヒー養殖法は、台江を訪れる渡り鳥の多様性と密接に関係することが近年実証され、これにより台江は数百年にわたって、世界的に有名な渡り鳥クロツラヘラサギの群れが集まる最大の越冬地となっております。
「人と自然の調和と共存」という伝統的な地域文化の維持のため、公園周辺の私有養殖池による養殖と渡り鳥の越冬生息地の関係にも注目し始め、「生態系にやさしい生息地づくり」を主な理念とする保全戦略を計画し、台江地区に、渡り鳥にやさしい越冬生息地の環境を創造したいと考えております。また当保全戦略は「湿地の賢い利用」の理念に一致することから、7月10日に内政部湿地標章審査会議で学者と専門家全員の支持を獲得し、また8月10日には内政部より「湿地標章」証書の発給を受けました。